藍緑日記

検証したものとかを置いておきます

【FGO】宝具強化専用霊基は必要か

変なミスしないために必要だと思います

以上








































寂しいのでもう少し詳しく書いておきます

ノクナレアLv40問題

2023年の8月から開催された水着イベント「サバフェス2023」。

ここで配布されたノクナレア(ヤラアーンドゥ)のスキルがかなりの話題となりました。

というのも、内容がかなり強く、

「特殊なスキル封印状態の時、NP30%チャージ」と「自分以外に3T特殊なスキル封印を付与する代わりに、その封印中攻撃力+50%」と

というスキルを第1、第2で所持していました。

この手のバフにしては(デメリットがあるとは言え)倍率がかなり高く、Lv40まで上げてしまえばこのどちらも使用できるため、Lv40で止めて、バフを盛った後HPの低さを利用してさっさと退場する運用が考案されました。

しかし、ここに大きな壁が立ちはだかります。

宝具強化専用霊基の存在です。

これは2021年のハロウィンから実装されたもので、その名の通り配布サーヴァントの宝具強化にのみ使用出来る特別な霊基です。それ以外の用途には使用できません。要するに使える配布サーヴァントは1騎のみとなったわけです。

このため、このイベント以降は配布サーヴァントを複数のレベルに分け、使い分ける運用が封じられてしまいました。今回のイベントはミッションが存在するのですが、その中に「再臨段階を3以上にする」も含まれています。今まではLv40のサーヴァント+3段階再臨させるだけのサーヴァント+Lv1のサーヴァントを持つ(最終再臨は復刻でやる)ことでミッションをクリアしつつ、Lv40やLv1のサーヴァントを持つことが出来たのですが、今はそれが出来なくなってしまいました。
この件について、𝕏(旧Twitter)では宝具強化専用霊基に対する不満が散見されるようになりました。
ここまでの話を聞く限りでは宝具強化専用でない方が色々できてメリットが多いように見受けられますが、実はそうでもなかったりします。むしろデメリットの方が多いです。
デメリットの説明の前に、運営の想定について書いておきます。

運営の想定

これは単なる推測ですが、運営は配布サーヴァントを「準主力級の強さにする」ことを想定していると思っています。そのクラスでめっちゃ強いサーヴァントを持ってる人には必要ないけど、そうでないなら十分使える(強い)し、何なら持ってても普通に出番があるくらいの強さがある、って感じです。
これは過去の「配布サーヴァントが星4.5くらいの強さで調整している」という発言や、攻撃宝具の数が多く、補助宝具の数が極端に少ない(サンタマルタとアイリのみ)こと、あと使ってて普通に強く、90++周回で採用されたこともある(水着北斎、壱予、水着ダヴィンチなど)ことから概ね間違っていないと思います。
サポートのサーヴァントだけ借りるなり引くなりして、後は配布されたものだけでも十分楽しめるゲーム*1なわけですが、その強さの根幹には、「再臨のしやすさ」「宝具レベルの高さ」があります。
イベント内で宝具5に出来るので、その辺の星5宝具1よりは火力が出ますし、イベントを進めれば最終再臨まで持っていけるだけの種火も素材もある(最近は経験値2倍も合わさり、よりやりやすくなりました)ので、割とお手軽に即戦力の強さが確保できます。
このお手軽な強さが、配布の強みでもあるわけです。

専用霊基でないとどうなる?

ただ、この強さを確保するためにはマスターがきちんと強化を行うことが前提にもなってきます。このため、普通にイベントを最後まで進めた時、宝具5に出来ない、最終再臨が出来ないといった状況はできるだけ避けたいことになります。

宝具強化面の問題

ここで、宝具強化専用霊基でない場合どうなるかというと、後から入手したサーヴァントの宝具強化用に、強化済みのサーヴァントを選択できてしまうため、再臨素材が無駄になるミスが発生することになります。というか実際ありました。
現在は3段階認証(最初の確認画面→再確認画面→スライド操作による実行)があり、そこそこ面倒な操作も要求されるので、このミスをする可能性はかなり減りました。
ただ、あくまで減っただけであることに注意が必要です。実際にやろうと思えばできます*2し、寝ぼけたり十分考えなかったりだとかで全部の操作をやってしまう人間もいるかもしれません。そう考えると、ただ認証があるだけでは不十分になってしまいます。

再臨面の問題

これに加え、上でも触れた「Lv40のサーヴァント+3段階再臨させるだけのサーヴァント+Lv1のサーヴァント」の状況が意図しないで発生する場合も考えられます。なんなら、4騎に1個ずつ再臨素材を与えてしまうことも十分考えられたりします。先述の通り、意図してやるなら問題ないです。ただ、服が変わらない配布サーヴァントの最終再臨は一種の醍醐味だったりしますし、何より使う時にレベルが低いと非常に困るので、意図せず発生してしまう状況はなるべく避けた方が無難だと思います*3

フールプルーフについて

マーフィーの法則に「失敗する余地があるなら、失敗する」という言葉があるように、ダーウィン賞があるように、時に人間は思いつかないようなミスを犯します。「俺はそんなミスをしないぜ!」って思うかもしれませんが、そう思っていてもやる時はやってしまいます。たまたま今まで起きていないか、上手くリカバリーが効いていただけです。そういったミスが起きないようにするために、あるいは周りに危険が起きないようにする考え方が「フールプルーフ」と呼ばれています。日本語でも「ポカヨケ」という言葉があるそうです。
その観点から考えてみると、宝具強化のみに仕様を限定している宝具強化専用霊基と言うシステムは、かなり理にかなっているように思えます。その代償で低レベル運用が出来なくなってしまいましたが、それが行えるメリットよりもミスが起きるデメリットの方が大きい気がするので、あえて変える必要もないんじゃないかな、と思います。

強いて解決策を出すなら?

ただ、低レベルの方が強いサーヴァントが出現するかもしてないと考えると、やはり別枠でサーヴァントが欲しくなります。こういう場合復刻を待つのがセオリーですが、色々開発中だったりでここ数年行われていないので、復刻に頼らない解決策が欲しいところ。
一つは巡礼の祝祭が該当しますが、そこでももらえるのは1騎のみなので、ここはフレンドポイント召喚を利用することを考えてみます。
つまり配布サーヴァントを低確率で召喚できるようにして、その時に再臨素材4つを紐づけてあげればいいわけです。実際に出来るかは分かりません。ですが、これであれば諸々の問題は解消できそうです。
まあ実際にどこまで使われるかは未知数ですが……。

結論

変なミスしないために必要だと思います
以上

余談:Lv40止めって本当に強いの?

そこまで強くは無さそうです。
というのも、実際に使用した時、3T実質解除不能のスキル封印がかなりネックです。1T目に使いたいなら、バフが3T持続するサーヴァントでないと十全に効果が発揮できません。2~3T目に使うならワンチャンありそうに思いますが、デスチェンジと噛み合いません。また、スキル封印の性質上「微妙にダメージが足りないときにスキルを使ってダメージを変える」という小技も制限されます。
コヤンスカヤによる自バフ2回かけの方が強い、キャストリアの宝具で弱体解除される、そもそも対魔力/弱体無効で弾かれることなどメリットが見合わない場面も多々あります。
並びに、スキルにより毎ターン20%のリチャージで連射もできる、宝具5なので火力もそこそこあるという攻撃性能まで考えると、余計にLv40止めが正しいかどうか疑問になってきます。
結局、宝具5のメリットやミッション報酬をすててまでやるようなものでは無さそうです。復刻で作って使ったり使わなかったりが関の山じゃないでしょうか。

*1:これは全くの余談なんですが、この配布サーヴァントの強さが、「引きたいものだけ引けばいい」っていうFGOの自由度に直結しているように思います。

*2:では完全にできないようにするとどうなるかと言うと、本当にこの操作が必要な場合に困るし、バグの危険性もあるので残しておくのが無難だったりします。

*3:再臨素材を選択制にする/4個以上入手できるという方法も考えられるが、後者については意図しない再臨を引き起こす原因となる(間違えてタップして再臨など)ので、あんまりやらない方が良いかも。前者は普通にいい仕様だと思うけど、なんか変な不具合が起きるとかで実装してないってのが現状なのかな……。